そして、ハーモニカのサウンドについての話です。アンプを通したハーモニカサウンドはホームページにも貼り付けましたが、私のサウンドのうんちくはさて置き、代表的なプレーヤーの紹介です。
難しいことは抜きに、まず、アンプを使った演奏スタイルを築き上げた"Little Walter"というプレイヤーのCDを聞いて貰えば、ハーモニカのサウンドの良さが分かると思います。
彼のサウンドの全てがアンプを通したものではないのですが、ジャズに例えればCharlie Parkerのような存在で、50年代に一時代を築き上げてしまいました。彼の演奏するインスト(歌の無い曲)の代表曲である“Juke”“Off The Wall”で流れているのがその音です。
そして、冗談ではなく、Littleの次はBigな“Big Walter Horton"がお推めハーピストです。彼はもう少し深みのあるサウンドです。最初の2人は黒人でしたが、白人プレーヤーでは“Paul Butterfield"がイイですネ。この人のスロートビブラート(喉をビリビリ震わしたサウンドエフェクト)は絶品です。
以上の巨匠達は残念ながら亡くなってしましました。実は、"Little Walter"の動く画像をアメリカに来て捜しているのですが見つかりません。どなたかご存知の方がいらっしゃったらご一報を!!
現在アメリカで活躍中のプレーヤーは、
西海岸を中心に活躍してるプレーヤー:“Rod Piazza"“Norton Buffaro”“Mark Ford"“Andy Just”
シカゴを中心に活躍しているプレーヤー:“Carey Bell"“Billy Branch"“Sugar Blue"
等々、紹介を始めればきりがありません。
そして、最後に一押しのハーピストを紹介するならオハイオで活躍する“Wallace Coleman"です。以前“Robert Lockwood Jr."と来日した際に初めてサウンドに触れましたが、"Little Walter"が生きていれば、こんなサウンド?と言った感じです。彼のファーストソロCDはボクの愛聴盤(我ながら古風な言い方!)です。